夫が会社を辞める。
退職の理由は、自分の力で稼げるようになりたいから。夫はこれからフリーランスになるのだ。
私も納得しているし、夫の好きなように生きてほしいと思っている。
ただ、収入が不安定になることへの不安な気持ちがある。
いままで夫のお給料に頼ってきた専業主婦にとって、夫が会社を辞めるのは一大事である。
幸い、今後しばらくは暮らしていける分の貯金はあるが、いつかはなくなると思うとそう簡単に安心はできない。
私が不安を口にすればするほど、それが夫のプレッシャーになってしまう。このままではよくない。
自分の不安は、自分で解消するしかない!
そう考えた私は、行動を開始した。
行動①在宅ワークを始める
「会社に頼らず、自分の力で稼げるようになりたい」と話す夫に影響を受け、私もまずはそんな仕事に挑戦してみようと考えた。
そこで、主婦向けのクラウドソーシングサイト「シュフティ」に登録をした。
はじめは「タスク」と呼ばれる単発の仕事で報酬を得た。例えば、商品の口コミを書いたり、アンケートに答えたりして報酬をもらうのだ。
しかし、当たり前だが手軽にできるものほど単価が低い。商品の口コミは、1件につき5円だった。
そこで、もっと作業量が多く単価の高い「プロジェクト」と呼ばれる案件を受けてみた。それは映画のあらすじを書く仕事だった。
ざっくりとしたマニュアルはあるものの、正解が分からず苦戦した。なんとか納品はでき、報酬も受け取ったが、私は求められていた文章が書けたのだろうかと不安になった。
そして、次の案件を受ける勇気がなかなかでなかった。
「自分のライティングスキルに自信が持てれば、もっとたくさんの依頼が受けられるのに」と考えていた時、シュフティ上で「報酬をもらいながらライティング講座が受けられる」という案件を見つけた。
講座を受けることで自信をつけたいと思い、応募してみることにした。
ライティング講座の概要
- 契約記事数:20記事
- 1記事の文字数:3000字以上
- 記事内容:おもに生活に役立つテーマについて書く
- 納品ペース:2日~1週間に1記事
- 講座の内容:1記事書くごとに講師から添削をしてもらえる
- 報酬:20記事到達で1000円(1記事の単価50円)
ライティング講座を受けてみた感想
良かったこと
ライティングのスキルが身につく。
文章を書くのはもともと好きだけど、今までは「なんとなく」で構成を考えたり、装飾をつけたりしていた。
それが、講師に添削してもらうことで記事を読んでもらうためのテクニックが知れたし、そのテクニックを使うことでどうして読んでもらいやすくなるのかという明確な理由がわかった。
これを知らないまま書いていくのと知ったうえでテクニックとして使っていくのとでは、ライティングのスキルに大きな差が生まれると感じた。
気になること
1記事書くのにかなり時間がかかるし、単価が安い。
おそらく、今のペースで納品していくと、20記事書き終えるまでに4か月かかる。
「4か月かけて、収入が1000円か~」と考えると、収入源としては頼りない。
まとめ
ライティングの勉強をしながら報酬がもらえるのはありがたい。
ただ、どうしても作業にかかる時間に対して報酬は少ない。
ライティングのスキルが上がれば、単価の高い仕事をもらえるようになる可能性もあるが、それまでにかなりの時間と労力がかかる。
行動②パートを探す
ライティングの仕事だけでは収入が不安定だと感じたため、「ライティングにかける時間は確保しつつ、ほかに収入源を得られないか」と考えた。そこで、拘束時間の短いパートを探してみようと思い至る。
応募したのは、とあるお店の午前中だけの品出しの仕事。面接まで進んだものの、結果は不採用だった。
不採用の理由は、憶測だが「短時間で働きたい」という希望が「やる気がない」と捉えられてしまったのではないかと思う。
「まだ子どもはいないのに、なぜ午前中だけしか働かないの?」と疑問を持たれてしまってもおかしくはない。
挑戦はしてみたけれど、やっぱりダメだったか…という気持ち。
これからの働き方
選択肢は3つある。
- ライティング一本で収入を安定させられるよう頑張る
- ライティングの時間を確保しながら働けるパートを再度探す
- ライティングの時間を削ってでもパートで働く
収入を安定させたい一心で始めたパート探しだけれど、雇ってもらうには妥協しなければならないことも出てくる。
例えば働く時間。「子どもがいない主婦なら、これくらいの時間働けるでしょ?」という世間一般の感覚に合わせていけば、採用される確率も上がると思う。
だけどそれでは、「自分の力で稼ぐこと」はなかなか身につかない。
「安定収入」と「自分の力で稼ぐこと」どちらが自分にとってより重要なのか改めて考えた結果、私は「自分の力で稼ぐこと」を選びたいと思った。
収入は少なくても、「自分の力で稼いだお金」は、私にとって実際の金額よりも価値があるものだと思う。
それに、ライティングのスキルが上がっていけば、次第に収入も安定してくる。
そう信じて、これからはライティングに集中していこうと思う。
ということで、私たちは夫婦そろってフリーランスになった。
お互いに励まし合いながら、楽しく仕事ができたらいいなと思う。